ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 呪文を発動したあと、陽平はあかりに言った。

「私は必ず約束は守る男だ。
 だから、今まで、なにがあっても、お前たちに干渉してこなかった。

 だから、今度はお前たちが約束を守る番だ。

 来斗が養子になって満島(みつしま)の家に入るのなら、あかり、お前がこの家を継ぐんだ。

 私の力を頼る以上、どちらかがうちの跡継ぎにならねばならない。

 『おじいちゃんちの子になる』ということは、そういうことだ」

 今、陽平は青葉を見据えて言う。

「あかりには嶺太郎を婿にとらせる。
 嶺太郎はああ見えて、子ども好きだから、日向も懐くだろう」

「……子ども好きっていうか。
 大人への警戒がひどいだけだと思いますが」
とあかりは呟く。

 まあ、この一族に生まれたからには、いろんな大人が近づいてきただろうから、人間不信になっても仕方がない。

 だから、嶺太郎は普段は、吾妻の一族であることは伏せている。