ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「それでも、お前の許にたどり着けたのは、家のおかげでもなく、金の力でもなく。

 地道にコツコツ、頭を下げて知り合いをたどって行ってからだ。

 おじいさんだって、お前たちのために、誠心誠意頑張るから戻ってこいと言ってるだけなんじゃないのか?

 なんでも叶う魔法の呪文の力の源は、きっと、金も権力も関係ない、ただのおじいさんの愛だ。

 お前たちを呼び寄せたい俺にはよくわかる」

「……青葉さん」

「おじいさんだって、堀様に連絡つけたり、堀様のチケットをとったりするのは大変なはず」

「……何故、堀様」

「いや、ここに来るのに、堀様に連絡とるの大変だったんだ」

 どうして、その経由で来ましたか、と思うあかりに、青葉は、チラ、と母親を見たあとで言う。

「あかり、なにも言わずに、あとで助手席に乗れ」

 何故……?
と堀様がそこに座ったことを知らないあかりは思った。