「まあ、結局、来斗がカンナさんのご両親に家柄が釣り合わないからと結婚を反対され、呪文を発動してしまったんですけどね」
「……吾妻の家とカンナの家じゃ、逆に釣り合わなくなってない?」
と寿々花は心配する。
「そんなことないですよ」
と言ったあとで、あかりは表情を少し暗くして言った。
「来斗が吾妻の家に入る条件は、私たちも一緒に戻ること。
やっぱり、いいことだけ叶う万能な呪文なんてありませんでした。
だけど、私は、来斗たちには、親子三人、最初から一緒に仲良く暮らして欲しいなって思って」
「……親子三人?」
と寿々花と二人、訊き返す。
あかりが、
「……すみません。
意外に手の早い弟で」
と謝ったが、寿々花は、
いや、手の早いのはうちにもいる、という顔をして、こちらを見ていた。
「……吾妻の家とカンナの家じゃ、逆に釣り合わなくなってない?」
と寿々花は心配する。
「そんなことないですよ」
と言ったあとで、あかりは表情を少し暗くして言った。
「来斗が吾妻の家に入る条件は、私たちも一緒に戻ること。
やっぱり、いいことだけ叶う万能な呪文なんてありませんでした。
だけど、私は、来斗たちには、親子三人、最初から一緒に仲良く暮らして欲しいなって思って」
「……親子三人?」
と寿々花と二人、訊き返す。
あかりが、
「……すみません。
意外に手の早い弟で」
と謝ったが、寿々花は、
いや、手の早いのはうちにもいる、という顔をして、こちらを見ていた。



