「でも、祖父には許嫁がいたんですよね」
とあかりはまた語り出す。
「それで、祖母は、こっそり私の母を産んだんですが。
そのことを祖父に知られまして。
でも、祖父はもう、その許嫁の人と結婚していたので、祖母はそっとしておいて欲しいといって。
お茶の先生で身を立て、母を育てたんだそうです。
まあ、祖父はしょっちゅう家を覗きに来たり、妹の孫の嶺太郎さんにお茶を習わせたりと、いろいろとやってたみたいなんですけど。
祖母は、ともかく、私の人生に関わらないでと、祖父をはねつけていました。
祖父は妻との間に子どもがおらず、厄介ごとに巻き込まれそうだったからです。
母もその考えは変わらず、祖父とは距離を置いていました」
「……金と権力より、自由に生きたかったわけね」
真希絵さんらしいわ、と寿々花は言った。
寿々花ももう、あかりの祖父が何者なのかわかっているようだった。
とあかりはまた語り出す。
「それで、祖母は、こっそり私の母を産んだんですが。
そのことを祖父に知られまして。
でも、祖父はもう、その許嫁の人と結婚していたので、祖母はそっとしておいて欲しいといって。
お茶の先生で身を立て、母を育てたんだそうです。
まあ、祖父はしょっちゅう家を覗きに来たり、妹の孫の嶺太郎さんにお茶を習わせたりと、いろいろとやってたみたいなんですけど。
祖母は、ともかく、私の人生に関わらないでと、祖父をはねつけていました。
祖父は妻との間に子どもがおらず、厄介ごとに巻き込まれそうだったからです。
母もその考えは変わらず、祖父とは距離を置いていました」
「……金と権力より、自由に生きたかったわけね」
真希絵さんらしいわ、と寿々花は言った。
寿々花ももう、あかりの祖父が何者なのかわかっているようだった。



