ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 あかりは風に音を立てて揺れる公園を囲む木々を眺めながら、その向こうから青葉がやってくる幻を見た。

 そして、滑り台を滑ってくる日向を抱き上げ、一緒に滑ったりするのだ。

 そんな妄想をしていたとき、太陽を背に受け、背の高い人影がこちらに向かいやってきた。

 えっ?
と思い、見たが、それは青葉ではなかった。

「この公園に現れると思っていたのよ」

 ひっ、とあかりは身構える。

「気づくべきだったわ、嶺太郎さんとあの臭いお茶っ」
と寿々花はあかりに詰め寄る。

「あなた、店であのお茶をもてあましていたそうね。
 それが私のところに流れてきて、また、あなたのところに帰っていった。

 あなた、あのお茶、最初に誰に渡したの?」