「お茶でも淹れますよ」
と言って、堀様はキッチンに行ったが、しばらくそこで停止していた。
「あ、やっぱり、ペットボトルでいいですか?
僕、お茶淹れるの、二時間くらいかかるんで」
と言って笑う。
……とことん浮世離れしている。
青葉はありがたく紅茶ペットボトルをいただいた。
「その消えたお嬢さん、私の舞台のチケット、ハズレてるんですか。
当たってたのなら、なにかわかったかもしれませんけどね。
本人が来なくても、誰かに譲ってたりしたら」
まあ、舞台から客席は見えないだろうが、青葉は一応、あかりの写真を見せてみることにした。
あかりひとりの写真を撮るのは恥ずかしい。
全部、日向と一緒に写っているのだが。
その日向を抱いているあかりの写真を見た堀様は、あれっ? と言う。
「……あかりさん?」
「えっ?」



