結局、青葉は堀様のマンションに入らせてもらった。
シックな雰囲気で、あまり物のないセンスのいい部屋だった。
そのことを褒めると、
「いやー、僕はこういうのわからないんで。
みんなデザイナーさんにお任せなんですよ。
そんなに家にいないので、散らからないし。
なんというか、ほぼ引っ越したときのままです」
と堀様は言う。
「そして、掃除はこの人がやってます」
と壁のそばで待機中のお掃除ロボットを指差し、
「洗い物はあの人が」
と食洗機があるらしきカウンターを指差す。
「うちには家政婦さんがいっぱいです」
はははは、と堀様は無邪気に笑っていた。
うう。
なんという感じのいい男っ。
さすが、あかりが好きになるだけのことはあるっ。



