ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 


 青葉はあかりに呪われることに怯えていたが。

 その日のあかりは青葉を呪うどころではなかった。

 仕事が休みだったので、日向と遊びながら、昨日のミュージカルの余韻に浸っていたのだが。

 真希絵が、
「買い物に行くわよ」
と言うので、一緒に出かけた。

 あの劇場の近くを通ったとき、

「あっ、あれ、当日券の列かな。
 今日、ちょっと少なめっ」
とめざとく見る。

「まあ、平日だしね~」
と言った真希絵だったが、ふと思いついたように、

「今日、別に用もないし。
 暇なら並んで観てきなさいよ」
と言って、劇場の駐車場に車をとめてくれた。

「いやー、でも、今日は日向と遊ぶし」

「日向は今からリズム教室よ。
 休みなのは、あんただけ」
とすげなく言われてしまう。

 まあ、たまには遊んで来ないさいよ~という意味かな、とあかりが思ったとき、横になんかすごい車が止まった。