その後、孔子と穂月があかりの店で、漫画の展開について、しばしば揉めるようになった。
「うるさいわねっ。
なんで、あんたが望むように展開しないといけないのよっ。
あんた、編集っ!?」
「そっちの方が夢があるって言ってんのよっ。
こっちは疲れてんのよ。
そんな暗い話読みたくないわよっ。
夜寝ない子どもの子育てで荒んだ、主婦生活っ。
あんたの漫画で癒しなさいよっ」
「いいやっ、やっぱり、これで行くわっ。
私、必ず、あんたを納得させる漫画を描いてみせるからっ」
いや、編集さんじゃなくて……?
孔子はなんだかんだ言いながら、前より真面目にネームを描いているようだった。
なんか揉めてるけど。
穂月さんと再会したことは、孔子にとってはよかったのかな?
と思いながら、スマイルももらわないのに、あかりは、せっせと二人にアイスコーヒーを淹れ続けた。
そして、そんなある日――
青葉は大吾と揉めていた。



