ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「すみません。
 いつもみんなで押しかけて」
とあかりにぺこぺこ頭を下げる穂月を見て、孔子が、ええっ? という顔をする。

 穂月は、そんな孔子を見て、ちっ、と舌打ちをした。

「なによ。
 あの頃は私も追い詰められてたのよ。

 あの店、意地悪な先輩ばっかりでさ」

「まあ、それはわかるけど……」

「……そして、今また、追い詰められつつあるわ、子育てに」

 じっとカウンターを見て穂月は呟く。

「お、落ち着いてください、穂月さんっ。
 あのっ、占いでもしましょうか?」

「なに? 占い?」
 じゃあ、私がしてやるわよ、と孔子は言う。

「私の方が当たるわよ。

 あかり、昔、あんたを占ってやったじゃない。
 高校のとき。

『面倒ごとを起こす男ばかりが寄ってくる』

 今思えば、当たってたわよね」

 そうだろうか。
 青葉さんたちが聞いたら、

「いやいや、面倒ごとを起こしてるのは、お前の方」
とか言ってきそうなんだが……とあかりは思う。