ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「お知り合いだったんですか。
 不思議な縁ですね」
と穂月に言うあかりに、孔子が、

「なに言ってんのよ、あんたっ。
 私が昔、漫画に行き詰まって、気分転換にバイトしてたとき、私に嫌がらせしてた奴がこいつよっ」
と叫んだ。

 あ~。
 そんな話聞いたな~とあかりは思い出す。

「ちょっと聞いてよっ」
と言って、よく孔子が電話をかけてきていた。

 ……二、三時間。

「あのときの方ですか」
とあかりが言うと、穂月は、うっ、と気まずそうな顔する。

「すっかり穏やかになられて。
 ……人って、変わるものなんですね」

「なに言ってんの、あかりっ。
 こいつの性根が変わるわけないじゃないっ」
と叫びながら、孔子はスツールに腰を下ろした。

「アイスコー……

 なにこの、支払いは、スマイルでって」
と新しいメニューの紙を見て、孔子が言う。

「いや、子どもたちがメニュー書きたいって言うから、書いてもらったの」