それから、穂月はちょくちょく訪ねてくるようになった。
たまに気を使ってお店のものも買ってくれたりして、申し訳ないな、と思っていたのだが。
「なに言ってるの。
私はほんとうに気に入ったものしか買わないから大丈夫」
と穂月は胸を叩く。
姉御肌で頼りになるし、なんていい人だ、と思っていたある日の午後――。
「あー、疲れた。
あかりー、なんか飲ませてよー。
それか筋肉の人呼んで、筋肉の人」
と飲み物と大吾を要求しつつ、孔子がやってきた。
孔子は穂月を見て、はっ、とし。
穂月も孔子を見て、はっ、と身構えた。
「あっ、バイト先で私をいじめてた奴っ」
「あっ、孔子っ」



