ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「私がどんなに疲れていても、飯はまだかと言ってくるクソ旦那とは別れろということですねっ」

「いや、落ち着いて、穂月さんっ」

 まあ、よく考えれば、こんな怪しい店なのに、占って欲しいと言ってくるなんて。

 そもそも、重大な悩みがあったのに違いない。

 そこへ、占いに飽きて、店内をウロウロしていた子どもたちが次々、いろんなことを要求してきた。

「おねーちゃん、お水」

「おねーちゃん、これで遊んでいい?」

「おねーちゃん、このメニュー書き直してあげる。

 高いよ。
 みっくすじゅーす」

「わたしも書くっ。
 みっくすじゅーす、わたし、漢字で書けるよっ」

 いや、ミックスジュース、漢字でどう書くんだっ?

 カタカナではっ?

「おねーちゃん、あのおじいさんがお水いるって」

 どのおじいさんっ!?
とあかりがその子が指差した店の隅を見たとき、穂月が叫んだ。