ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「相当ぐるぐる回ってますよね」

 よそでも見ました。

 カンナは、そう言ったあとで、

「でも、誰も飲む気にならないお茶を作って発売するって、ある意味すごいですよね」
と感心したように言う。

 いや、『感心したように』というのは、表情の動かないカンナの心を勝手にこっちが読み取っているだけなのだが。

 だが、いつも、カンナは、
「違います。
 そんなこと思ってません」
とか言ってこないので、自分の読みは大体当たっているのだと思う。

「まあ、誰も飲みたくならないものを作るのもすごいけど。
 誰も捨てる気にならないのもすごいと思うよ……」

 そう言いながら、来斗は車を発進させた。