夜、今度は来斗がカンナを連れてやってきた。
来斗はカウンターに座りながら、
「アイスコーヒーね」
と言う。
もう、ここカフェになるよう、手続きと改装しよう、と思いながら、あかりは、誰もいない奥に向かい、
「マスター、アイスコーヒー、ワン」
とか言ってみる。
……返事があったら怖いが。
カンナは座ったあと、少し迷って、
「みっくすじゅーす……」
と言った。
「えっ?
ミックスジュースはないかもですよ」
とあかりが言うと、カンナは斜め下を見ながら、
「おねえさん、みっくすじゅーす 1200円は高いかと」
と言う。
ん? と身を乗り出して見ると、カウンターの斜め下にある、売り物の丸い木の椅子の上に、白い紙があった。



