ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「たとえ、過去の青葉の亡霊が、今の青葉に宿っても。
 そこにあるのはもう、過去の愛であって、今のではない。

 俺が調伏してくれようっ」

 ……ちょっと音のずれた怪しいオルゴールを鳴らしながら、そんなこと言われると、ほんとうに青葉さんが調伏させられそうで怖いんですけど。

 過去の愛であって、今のではない、か――。

 あかりは大吾の前にアイスコーヒーを置いた。

「ありがとう。
 600円だったか?」
と言って、大吾はカウンターに金を置こうとする。

 いや、いつ勝手に値段が決まったんですか……。