ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 助手席に乗ると、運転席から自分を見つめ、青葉が言う。

「……思い出せてよかった。
 ほんとうに、俺がお前の青葉でよかった」

「当たり前じゃないですか。
 あなた以外の青葉さんなんていません……」

 そう言いながら、あかりは、

 なんか過去の記憶を思い出したとか言われると、緊張するな、と思っていた。

 大好きだった青葉さん。

 そして、自分のことを好きでいてくれた青葉さんが、いきなり、ぽん、と時空を超えて、ここに現れた気がして――。

「いや、わからないじゃないか。
 実は同じ顔の別人だったかもしれない。

 だって、記憶がなかったんだからな」
と青葉は言い出す。

 同じ顔の別人。

 それは大吾さんでは……とあかりは苦笑いした。