ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「ほんとうに知らないのか? モデルのレイを」

 あかりは自分たちが家の前にとまったままなので、庭に入れない後ろの車を気にしていたが、

「……モデルのレイ?」
と口の中で呟いたあとで、あーっ、と声を上げた。

「そういえば、嶺太郎(れいたろう)さんって、モデルでしたね」
と呑気な口調で言い出す。

「フィンランドで住んでた家、実は嶺太郎さんの家なんですよ」

 いや、嶺太郎さん、誰なんだ……。

「あの人、あちこちに家持ってるんで。
 たまには、風通した方がいいからって、家、貸してくれてたんです。

 でもあの、なんで私と知り合いって知ってるんですか?」

「……その嶺太郎とやら、さっき、お前の堀サマと一緒にいたぞ」

 ええっ!?
と叫んだあかりは、

「なんで、嶺太郎さんが、堀様とっ!」
と慌てふためく。