ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 


 ……まさか、ほんとうに忘れるとは。

 っていうか、あかりごと全部忘れるとは……。

 ただ単にあの男のことを訊きたくなかっただけなのに。

 ああ、でも、完全に思い出してしまったぞ。

 困った。

 追求せずにいられない。

「あのー、青葉さん。
 車動かさないと、みんなが入れませんが……」

 でも、こいつ、レイの名を出しても、なんの反応もなかったんだよな。

 もしかして、あれ、道を訊かれただけだったとか?

 地図をとりに家に入るのに、あの男も連れて入っただけだったとか、と思いながら、青葉はもう一度訊いてみた。