ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 いなかったら、いいのだろうか、と思いながら、かなり迷って青葉は訊いた。

「……お前、レイってやつ知ってるか」

「れい?
 何処のれいさんですか?」
とあかりは、きょとんとしている。

 知らないのか。

 そうか、と思いながらも、ホッとはできなかった。

 心の扉を閉めても閉めても、湧き出してくる記憶。

 それは頭の中で、ほんとうはもう、ハッキリと見えていた。

 そうだ。

 あのとき、思ったんだ――。

 あかりにこのことを追求して、揉めたらやだな、と。

 あの人の方が好きなんです、も。

 元カレなんです、も聞きたくない。