ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「いやでも、レイ様、トイレになんか行かないよ」

 何処のレイ様だか知らないが、トイレには行かないとか言われて可哀想だな、と思ったとき、彼女らが見ていたお手洗いから、長身でハーフっぽい、繊細な美貌の男が出てきた。

「ほんとだっ。
 レイだっ」

「でしょっ」

 彼女らは叫んだあとで、レイに気づかれ、すみません、という感じに赤くなって俯く。

 だが、彼は怒るでもなく、微笑んで何処かの個室に入っていった。

「うわーっ。
 レイ様だー。

 ホンモノだーっ」

「あ、じゃあ、もしかしてなんだけどっ。
 駐車場で見た人、堀様だったんじゃない?

 レイ様と仲いいらしいから」