デザートとコーヒーでみんながくつろいでいる頃、青葉はお手洗いに立ち上がった。
廊下で見かけた女性客二人が奥にあるお手洗いの方を見ながら、コソコソ話しているのが見えた。
「うそっ。
よく似た人じゃないの?」
「いや、ほんとうに見たんだって、今っ。
あんな顔とスタイルの人、なかなかいないよっ」
と言ったあとで、彼女らは、こちらに気づき、
「……あ、いた」
と同時に言った。
すぐに、
「すみません」
と二人とも赤くなり、よそをむく。
そして、また小声で話はじめた。
「絶対、レイだってっ。
ここ、モデルや俳優の人もよく来るって聞いたもん」



