ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 


 そのあと、暑さでダラっと寝ているタヌキたちをみんなで眺めた。

 青白いくらい色が白いせいか。

 まったく暑さを感じていないように見えるカンナが、ぼそりと言う。

「よく見るわ、こんな感じのタヌキ」

「そうなの?
 カンナの家の辺り、タヌキが出るの?」

 来斗が驚き訊くと、カンナは深く頷き、

「よくこんな感じで、道で死んでる」
と倒れて寝ているタヌキたちを見て言った。

 そ、それは今、みんなが思ってたけど、呑み込んだ言葉では……、
とあかりが思うと同時に、隣にいた知らない男の人が吹き出すのが聞こえてきた。