ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 この扉……っ。

 真っ白の木の扉に金色のノブ。

 その横に、今、奥の水色の扉にかけてあるのと同じランプがかけてあった。

 ほんのり灯りのともったそのランプに照らし出された白い扉を見ていると、自分の中の扉が開きそうな気がした。

 記憶の扉だ。

 さっきまで、そこを開けて、笑顔のあかりが飛び出してくるのを切望していたのに。

 今、急いで、心の扉を閉めてしまった自分に気づいていた。

 ……なんなんだろうな。

 なにかよくない記憶がそこから、溢れ出してきそうな。

 そんな気がしていた――。