ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「来斗とカンナの件だが、難航しそうだぞ」

「でしょうね」
と言いながら、アイスコーヒーを淹れ、大吾に出す。

「そこでだ。
 お前、俺と結婚しないか」

「え?」

 なにが何処で、どう、それでだったんですか、今――
とあかりは思う。

「来斗たちと同時に、俺たちも結婚すると言って、親を撹乱(かくらん)する」

 なんの技ですか、それは……。

「そして、こっちが上手くいったら、来斗は兄嫁の弟。
 なんとなく、家の格的に問題なくなる感じがしないか」

「あの、来斗たちで手こずるのなら、長男の結婚の方がもっと手こずると思うんですよね」

「まあ、それはさておき」

 さておくんだ……と思うあかりの手を大吾は握ってくる。