ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 事前に情報がありすぎるのも困り物だ。

 来斗は、すっかり身構えてしまっている。

「あ、でも、来斗。
 寿々花さん、あんたのことはよくできた弟さんだって気に入ってるから。

 寿々花さんとカンナさんのお母さんが似てるのなら、気に入ってもらえるかもしれないわよ」

 側に立っていたカンナがこくりと頷く。

 来斗は喜んでいいんだか、なんだかわからない顔をした。

「あの、もしかして、家柄とかにもうるさいとか」
と心配して、来斗は青葉に訊く。

「かもな。
 でも、有能な人間なら、認められるかもしれないぞ。
 おじさんたち、人を見る目はあるから」

「そうよ、来斗っ。
 あんたは魔法の呪文も使えるしっ」

「そうだね、ねーちゃんっ。
 いざとなったらっ」
と姉弟は手を取り合う。

 青葉が、
「いや、そういう謎の有能さは求めてないと思うんだが……」
と呟き、カンナが、

「……来斗さんって可愛い」
と無表情なまま、頬を赤らめていた。