ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 


「半身っ!」
と変身ポーズをとる日向を寿々花と見ながら、

 半分しか変身しないのだろうか……とあかりが思ったとき、真希絵が帰ってきた。

「あらっ、寿々花さんっ」

 美容院で綺麗にカットしてもらい、鼻歌まじりだった真希絵が一気に緊張したのが伝わってくる。

「お母さん、なに飲む?」

「まあちゃん、なに飲むー?」
と親子で訊くと、

「あー、じゃあ、アイスコーヒー」
と言って、真希絵は遠慮がちに寿々花の側に座った。

「今、久しぶりに美容院に行ってきたんですよ。
 ちょっと日向を預かってもらって。

 いや、あんまりこういうことって、ないんですけどね……」
と真希絵は寿々花に言い訳をはじめる。

 いや……もう肝心の青葉さんになにもかもバレてしまったことだし。

 別に私と日向が離れてなければならないってこともないんでは、とあかりは思ったが。