そのあとは楽しく二人で日向のアルバムを眺めた。
「この生活に疲れたおっさんみたいな、うなだれた後ろ姿、可愛いですよね」
「……お前の感性はよくわからん」
と青葉が呟く。
なんだか昔みたいだな、と笑ったとき。
二人とも身を乗り出し、額を付き合わせるくらいの位置で、写真を見ていたせいで、青葉の前髪に自分の前髪が触れた。
思わず、身を引いた瞬間、青葉が腕をつかんでいた。
引き寄せてキスしようとする青葉に、あかりは逃げる。
「いやその、えっとっ、すみませんっ」
と無理やり手を振りほどいて、後ずさる。
青葉はそこで、顔をしかめて言った。



