ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「すごい暑い日に、自販機で缶コーヒー買ったら、ホットで。

 よく見たら、『あったか~い』って書いてあるのしかなかったんですよ。

 季節が微妙なときって、自販機の衣替えしてる人も困るんですかね?」

「なんだ、自販機の衣替えって……」

「そういえば、この間、自販機で珈琲を買おうとしたんですけど。

 お金入れても、戻ってきて。

 違う百円入れても、やっぱり戻ってきて。

 それで、隣の自販機に移動して入れてみたんですけど、戻ってきて。

 ついに五百円玉を投入したんですけど、それでも戻ってきたんですよ~。

 不思議ですよね」

「お前の財布の中の金、全部、ニセ金なんじゃないのか。
 日向にオモチャの金と入れ替えられてるとか。

 そして、自販機にいい思い出がないのに、何故、自販機好きなんだ……」

 そう青葉は呟いていた。