ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「よくさ、記憶喪失のドラマなんかで。
 記憶はなくしたけど、もう一度、お前と恋に落ちられるから嬉しいとか言うじゃないか。

 俺は、そういうのめんどくさいなと思ってたんだ」

 だって、また一からなんだろ? と青葉は言う。

 この人、そういうところはドライだよな、と思ったのだが、青葉はカウンターの上に置いていたあかりの手の上におのれの手を重ねて言った。

「でも……今は思うよ。
 お前ともう一度、恋に落ちられるなら、死ぬほど嬉しいと。

 ……まあ、俺にとっては、最初の記憶がないから、初めての恋なんだが。

 そして、今度もお前が俺を好きになってくれるかはわからないんだが……」

 そう渋い顔で青葉は言う。

 そういう自信のない感じは確かに昔のままだな、と思って、ちょっと笑うと、青葉もそんなあかりの顔を見て笑ったので、なんだか照れてしまう。

 そのとき、スマホにメッセージが入った。