ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 


 確かに相変わらずなんだが、この人。

 なにかこう、以前とは違う距離があって。

 その距離があるままなのに、キスとかしてくるから、混乱するではないですか、と思いながら、あかりはカウンター越しに青葉を見る。

 店のあちこちにあるランプの灯りに照らし出された青葉の整った顔は、好みではないが、綺麗だな、と思う。

 青葉は溜息をついて言った。

「まあ、俺の記憶はもう戻らないかもしれないが」

 うっ。

 ま、まあ、戻ったからって、前と同じ感じになるかはわからないですけどね。

 あなたも私も。

 時間が経ちすぎてるんで、と不安に思うあかりに青葉は言う。