「来斗、どうした。 カンナとデートか?」 帰る前、挨拶に来た来斗がウキウキしているように見えたので、青葉はそう問うてみた。 「はい。 姉の店で待ち合わせてるんです」 と来斗は素直に白状する。 「……あかりのところに行くのか。 俺も一緒に行っていいか」 と言うと、来斗は、 「はい、ぜひ」 と機嫌良く言った。 ……破(わ)れ鍋に綴(と)じ蓋(ぶた)というが。 来斗はいい青年なのに、何故、カンナなんぞと。 まあ、来斗には不思議な姉と、謎の甥がひっついてはいるのだが。 問題があるとしたら、それくらいか。