ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 青葉さんなんだなあ。
 記憶なんて、なくても。

 記憶がなくても、魂は一緒。

 転生したようなものなのかな、と思ったりしなくもない……。

 離れた青葉はあかりを見下ろし、言う。

「確かにお前との過去を覗いてみたくはある。
 そんな幸せが俺の過去にあったのなら――」

 でも、俺は今のお前が好きだ、とあかりを見つめ、青葉は言った。

「これから先、お前との未来があるのなら、過去はもう思い出せなくてもいい」

「青葉さん……」

 あかりは再会して初めて、青葉を下の名前で呼んでいた。