二人がうどんだ、たこ焼きだと騒いで帰っていったので、あかりは、すっかりお腹が空いてしまっていた。
特に、たこ焼きに誘惑されている。
もう口にも鼻にも、実際にはない、たこ焼きのソースの香りが充満している。
あかりはお昼になるのを待って、急いで、コンビニに行き、たこ焼きを買ってきた。
戻ってくると、二つの白いビニール袋を手にした青葉が店の前に立っていた。
そのビニール袋からは、ソースの香ばしい香りが立ちのぼっているようだ。
「お前がたこ焼きの話をするから……」
「いやいや、木南さんがしたんですよっ」
「まあ、どっちでもいい。
食べたいんじゃないかと思って買ってきた」
「わ、私も買ってきてしまいましたっ。
私のは近くのコンビニのですがっ」
一緒に食べましょうか、と言ったあとで、あかりは植え込みがない方を見る。



