「うどんがいいな」
「俺はたこ焼き」
カウンターで珈琲を淹れているあかりの前で、二人がそんな話をしはじめる。
自動販売機の話だ。
「いやあのー、珈琲とか飲み物の自動販売機にしたいんですが」
「まあ、確かに、たこ焼きは匂いがな」
と大吾が青葉の意見にケチをつけ、
「うどんも出汁の香りが漂うだろうよ」
と青葉が大吾の意見にケチをつける。
だが、二人はそう言い合ったあとで、
「せっかく、店の雰囲気はいいんだから、なんかお洒落な物を売れよ」
と同時に言ってきた。
……なんなんだ、お洒落な自動販売機って。



