「楽しみだね、自動販売機」
朝、孔子とウキウキ語り合い、仕事に行こうとしたあかりに孔子が言った。
「あ、あかりさー。
結構、外国の、香りの強いお茶とかお菓子とか平気でしょ?
これ、あげる」
と茶色い紙袋を差し出してくる。
「誰かが出張のお土産にって買ってきたらしいんだけど。
みんな香りがきつすぎて駄目だったらしくて。
でも、捨てるには高いし、もったいないからって、いろんな人の手を渡ってって。
ついには、一周して戻って来たらしいよ」
「その話の流れを語りながらくれるのがすごいけど。
まあ、誰かそういうのが好きって人がいるかもしれないから、もらっとくよ。
ありがとう」
とあかりは紙袋を受け取り、バスに乗って、自分の店へと向かう。



