ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「庭で夕方転んじゃったのよー。
 何処からか、寿々花さん見てなかったかしら」

「いや、そんなスパイみたいに、塀の上から覗いてたりしないと思うけど……。

 寿々花さんだって、息子を育ててるんだから、男の子なんて、しょっちゅう怪我するもんだって……

 ……知らない気がするね」

 勝手なイメージだが、育てたのは寿々花さんではなく、使用人の方々とか乳母の人のような気がする。

 寿々花さんが育てたのは、お腹にいたときだけで。

 胎教として、モーツァルトを聴いていたのが、唯一の子育ての記憶なのかもしれない。