ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「……俺がバラしていいのか、わからないが。

 実は――

 いろいろあって、俺が日向の父親なんだ」

「えっ?」

 えっ? と訊き返しながら、耳も脳も今聞いた事実を素通りしていく。

「俺が日向の父親なんだ」

「えっ?」

 もう一度、そう訊き返してしまったあと、周囲を窺う。

 昼休みは終わっているので、広い社食に社員の姿はあまりなかった。

 よかった。
 聞かれてない。

 いやいや、社長のことだから、その辺、確認したうえで、しゃべってるんだろうけど。

 ……でも、

 えっ?

 でも、なんだって?

 来斗は頭の中で、青葉の言葉を噛み砕く。

 ようやく意味を理解した来斗は、さーっと青ざめた。