「店長、金を貸してやろうか。
無利子無担保で」
次の日、またあの店の前を通りかかった青葉は、あかりのところに寄り、そう言った。
あかりは突然どうしましたっ?
という顔をする。
「な、なにかの詐欺ですかっ?」
「違う」
「じゃあ、実はサラ金業者だったとか……」
「……お前、俺の名刺を見なかったのか?」
青葉の名刺にはインテリアなどの輸入会社の名前がちゃんと書いてあったはずだ。
「見ましたけど。
実は副業で、サラ金もやってらっしゃったのかと」
「そんなに会社の経営困ってないから。
いや、お前がもし、サラ金で金を借りて、この店をやっているのなら。
お前の店にぶつかったのもなにかの縁だろうから、俺が立て替えといてやろうかと思っただけだ。
まあ、もちろん、全額きちんと返してもらうが」



