ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 美しいなにかってなんだ。

 お前の弟がお前を褒めるときに言ってた『何処かいいところ』みたいに、ふわっとして、とりとめがないな、と思ったとき、寿々花が言った。

「日向は来ないの?」

「え? 呼びましょうか?
 最近、来年度入るかもしれない幼稚園にときどき行ってるので、いない日もあるんですが」

「まあ、もう幼稚園なのね」
と寿々花はしんみりとする。

「入園前に通える教室があるんですよね。
 月に何度かしかないですが」

「ひとりで行ってるの?」

「いえ、母が。
 でも、暑くなる季節だし、大変そうなので、今度は私がついて行こうかと」

「そうしなさい。
 幼稚園では、ママ友とかいうものを作らないといけないんでしょう?」

「……いやあの、私、姉なんですけどね、一応」