結局、大吾は、『呪いの村に行ってきました』というお菓子をくれた。
……ちょっと食べたくない。
っていうか、呪いの村を売りにしている観光地なのだろうか。
そんなところで、フィールドワークやって、なにか民俗学の参考になるのだろうか。
なんの専門なのか聞いてはいないし。
そういえば、じっくりは見なかったあの名刺の表にも書いてなかった気がするのだが。
まあ、民俗学をやってるんだろうな、とは思う。
これで数学とかだったら、ビックリだ。
未開の呪いの地に、インドの「ゼロ」よりすごい発明でもあったのかもしれないが。
そのとき、
「父親~」
と手をふりふり日向が店に飛び込んできた。



