ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 ともかく、送る、と言い張るので、あかりは、
「じゃあ、戸締りします」
と立ち上がった。

 どうせ客も来ないのに、青葉を待たせても悪いと思ったからだ。

 あ、そうだ、とあかりはコップに水を汲んで、店の隅に持っていく。

「どうした?
 乾燥してるのか? この店」

「いえいえ。
 日向がおじいさんに水あげといてねって言うので」

「なにか憑いてないか、その人形っ」

「そういえば、子どもって、見えますよね。

 そういえば、もうすぐ夏ですし。
 怖い話、聞きたいですか?」

「結構だ」