ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「いえいえ。
 そんな急に営業できませんよ。

 でも、『なんかもう、カフェになるかもしれません』とか言いながら、いらっしゃったお客様に、サービスでお茶、お出ししたりしてるんですよね」

 客と商品を眺めながら、ゆっくり話しているあかりが思い浮かんだ。

 ほっこりする光景だ。

 儲けを考えないのなら、それもいいかもしれないが……と思いながら訊いてみた。

「ネットショップはどうなった?」

 他の人が訊いていたら、

 いや、それ以前に、お前らの関係はどうなった?
と突っ込まれそうだなと思いながらも、訊いてみる。

「あ、それなんですけど。
 木南さんが言ってくださったみたいに、目玉商品がすぐ目に入るように組み替えてみたので、見てください」
とあかりがカウンターにノートパソコンを持ってくる。

 二人で、それを眺めながら、

 こういう時間を積み重ねっていって。

 いつか昔の信頼関係を取り戻せたら、と思っていたが。

 ……そんな呑気にやっていて大丈夫だろうか、とも思っていた。