あかりを見た。

 お前、いつの間に、日向の新しい父親をっ、という表情だった。

「大吾さんのことですよ」

「余計悪いだろうよ……」

 同じ顔で紛らわしい、と青葉は言った。

「日向、大吾さんなら、呪いの村に行ったわよ」

「……そんなとこ行かなくても、もう呪われてるのにな」
と青葉が呟く。

 誰に呪われてるんだろうな、とあかりは思った。