ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「何度も私、自分に言い聞かせたんです。
 私が愛した青葉さんはもういないんだって。

 現に今もあなたはあのときのこと、思い出せないんでしょう?

 あの青葉さんは、きっと幻だったんですよ。
 あの一週間にしか存在しない人だったんです」

「俺は……」

「ずっとずっと言い聞かせてきたので。
 私の中の青葉さんは、もう死にました」