そのとき、近くまで来た寿々花はちょっと足を伸ばしてあかりの店に来ようとしていた。
お友だちとワインと軽食で楽しんだあとだったので、車ではなかった。
たまには歩くのもいいわね、とよく手入れされた街路樹を見上げながら歩いていると、向こうから、
「ぐらんま~」
と日向がやってくるのが見えた。
日向は真希絵とこの辺りを一周して戻ってきたところだった。
まあ、なんて運のいい、と寿々花は喜ぼうとした。
だが、店内に何故か青葉がいるのが見えた。
大吾だといいなと思ったが、確実に青葉だった。
さすがに我が息子は見間違えない。
たぶん、あかりでも普段は間違えないだろうと思う。



