ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 そのとき、ふとあかりは思った。

 この二人の区別がついていない人が何処からか見ていたら。

 この店の常連客はこの一人しかいないのかと思われそうだ。

 いいえ、とりあえず、二人います。

 いや、よく考えたら、どっちもなにも買ってくれてはいないんだが……。

「日向はいるか」

 そんなことを言いながら、青葉はやってきた。

 いや、何故、日向……と思っていると、

「取引先から、木のおもちゃもらったんだ。
 俺はもう遊ぶ年じゃないからやる」
と机の上に手作りらしい、ちゃんと連結している木の電車を置いた。

 ……俺はもう遊ぶ年じゃないからと言うのは、笑うところなんだろうか、と思いながら、あかりは、

「ありがとうございます」
と素直に感謝して受け取る。