ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「毎晩、これは俺だと記憶に刷り込むんだ」

「嫌です」

 それ、余計に青葉さんが刷り込まれそうですし、と思ってあかりは言う。

「大丈夫だ。
 すぐ、すり替わる。

 すり替わらなくとも、青葉はいつか、俺の愛の力に負ける」

 いつ、何処から湧いてきたのですか、その愛。

「青葉見てたら思うだろ。
 記憶なんていい加減なものだ。

 俺にしとけ。
 恋愛ドラマや漫画だって、途中で相手役が交代することもあるだろ?」

 あかり、と大吾は今度はあかりの手を握って言う。

「斬新な発言の多いお前といると、無心に地面を掘り起こさなくとも考えがまとまりそうな気がする。

 そうだ。
 お前と一緒にフィールドワークに行くのも悪くないな」

 大吾はあかりをまっすぐ見つめて言った。

「あかり。
 今からふたりで呪いの村に行こう」

「……あのー、なんの研究してるんですか? 大吾さん」