ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

「大丈夫です、お母さん。
 私はちゃんと娘さんを守ります」
と大吾は真希絵の手を握る。

「ありがとう、大吾さん」

 今にも、じゃあ、この方にしなさい、と言い出しそうだった。

「あかり」
と大吾がこちらを振り向いて言う。

「お前が青葉を忘れられないのなら、お前の記憶の中の青葉を俺とすり替えろ」

「え」

「あの頃の青葉の写真とかあるか」

「えーと……これだけですが」
とあかりはスマホを取り出す。

「まさかあんな急にいなくなると思わなかったので。

 二人でちょっと出かけたときに撮ってもらった写真が一枚だけ」

「どうして、ちょっと出かけて後ろがオーロラなんだ」

 さすがはフィンランドだな、と大吾は呟いている。

 二人の後ろには緑色の(きら)めくカーテンのようなオーロラと森が写っていた。

「よし、これを俺だということにしろ」

「え」