ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

 だが、この青年はとても嬉しそうだから、いいのだろう――。

 姉は客観的に弟を見ながら、そう思う。

 社長も忠実な犬のような部下を見ながら、そう思う。

「あったよー、まんねんひつー」
と日向が立派な万年筆をフリフリやってくる。

「おー、日向。
 ありがとなー」

「ありがとうなら、いもむしはたちーっ」

「……それはなんの呪文ですか」

「そこは呪文じゃない」
とどうやら日向に教えたらしい青葉に言われる。

 日向、結構懐いてるな。

 っていうか、社長、子ども嫌いだったみたいなのに。

 やっぱり血が共鳴するのかな、とあかりは思っていた。